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「就労選択支援」について思う事

令和7年10月1日より、就労継続支援B型事業所を利用したいと考えてらっしゃる利用者さんはその利用申請前に、「就労選択支援」を実施している事業所で就労選択支援のサービスを利用してからでないと、原則利用が出来なくなります(就労継続支援A型については令和9年4月以降)。

これは、一般就労への移行を促進するための制度だと思います。

利用者さんが利用する事業所を選ぶとき、就労選択支援事業所で、1ヶ月ほど実際の作業などを通してアセスメント(就労選択支援員による評価表による評価)等のサービスを受けていただき、利用者さんに合った事業所を紹介することで、利用者さんの就労意欲アップに繋げていこうとするものです。

この仕組みを、利用者さんにとっていいものにしていこうとすると、就労選択支援を行う事業者が情報を多く持てるように、どこの事業所がどのような事業を行っているのかを情報共有する等、周辺の事業所間の連携も大切になってくると思います。

またそれ以前に、就労選択支援のサービスを行える事業所を十分な数準備することも必要だと思います。10月1日指定分の申請はもちろん終わっており、相当数申請されていると聞きます。指定申請には「過去3年間において3人以上一般就労させている」という条件が必要であり、就労継続支援B型事業所が指定申請するのは難しいのかもしれないのですが、条件にあう事業所さんはどんどん指定申請をしていただきたいと思います。1月1日指定分の申請受付は始まっており、10月中にも申請受付は締め切りになる地域もあると思います。

このような制度改正が行われるたび、大きく国としてのありたい姿や、当事者様たちの気持ちもあり、様々な意見が言われると思います。

でも、私としては「社会的な居場所」を維持するような仕組みも、一方ではできないものかと思います。そのように願っている利用者さん事業所さんも多いと思いますし、ステップアップしていくことも大事ですが、何より誰もが落ち着いて、安心して、自立して暮らしていける社会になってほしいと心より願っています。

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