市役所職員退職後に行政書士として仕事をする場合、有利になると思われる役所の業務について
皆さん、こんにちは!私は、行政書士 牧田 了 と申します。
私は2024年3月まで、市役所の職員をしておりました。
そして、早期退職をし、大阪で行政書士登録をしました。
私と同じように、退職後は行政書士を開業しようと考えておられる市役所職員の方もいらっしゃると思いますので、今回はそういった方々に向けて、市役所業務の中でも行政書士をやるならこれを経験していると有利になるのではないかと、私個人が思う業務についてお伝えしたいと思います。
①戸籍関係業務
まず、戸籍関係業務です。役所によって部門の名前は違うと思いますが、主に「市民課」と呼ばれる部門に属する場合が多いかと思います。出生、死亡、婚姻、離婚、養子縁組等の戸籍の届出に関すること、戸籍証明書等の交付、郵送請求に対する対応等を行う部門です。ここの業務を経験していれば、相続業務などで必須スキルとなる戸籍証明書類の見方をマスターできます。また、弁護士や司法書士等の士業の方も窓口においでになり対応することも多いので、意識すれば人脈も形成できるかもしれません。
②総合窓口業務
上記の戸籍業務も含めて住民基本台帳の異動関係、市税関係、保険年金関係等の窓口対応に特化して(事務処理は各担当部門に引き継ぐスタイルが多いようです)業務を行う、総合窓口部門も、経験していると有利だと思います。市民生活に関して広い範囲の知識が身につきますし、こちらもお客様対応によって、意識すれば人脈が形成できるかもしれません。
③商工労政関係業務
こちらも、役所によって部門の名前は様々だと思いますが、主に地元の事業者様に対して各種の補助金や助成金、給付金などの対応を行う部門です。行政書士として、そういった申請を代行することも多くあると思うので、その勘どころをマスターできるでしょうし、関係都道府県、国の補助金等の制度についても広く知識が得られるでしょう。
④農業委員会業務
役所には農業委員会事務局が設置されており、農地法に基づく権利移動の許可や農地転用案件への意見具申等を行う部門です。こちらの業務を経験していると、農地転用に関する許可申請代行等、多くの場面で役立つ知識が得られるでしょう。
もちろん他にも、役所の中には行政書士として役立つ知識を得られる仕事はたくさんあると思います。
このような役所時代の知識をフル活用して、行政書士として活躍される方が増えていくと、私自身も励みになります。ともに頑張りましょう。